KokoronoNiwa’s diary

書くことで心を癒す

私ってダメだな

私ってダメだなと思ってしまいました。今日、オフィスからの帰り道で起こったことのおかげで、自分がだめだと気づいたのです。
通勤時にいつも同じ方向へ向かっている目が不自由な40代の男性が気になっていました。その人は目が見えませんが、鉄の長細い杖を使って問題なく歩いています。というか、目が見える人より早く歩いているかもしれません。私は毎日、彼の後ろを歩きながら、彼の凄さに感心してばかりいます。彼が普通に歩けるのは、もしかして彼の持っている杖には何かすごい機能がついているからでしょうか。その謎は今でもまだ分かりません。
しかし、今日、私は初めて帰り道で彼を見つけました。おまけに彼は、いつもの彼とは何か違う気がしました。いつも道端の白い線に沿ってまっすぐ歩いていた彼は今日、クネクネと曲がったり、道端の花壇にぶつかったりしているのです。「大丈夫かな」、「酔っ払っているのか、体調がどこか悪いのかな」、「どうしよう~声を掛けて助けてあげようかな」、「いや、彼の気に障るかもな」といった色々な迷いが出てきました。結局、私は何もせず、後ろから彼を見守るだけでした。やがて私は交差点で彼と別の方向に曲がり、帰宅してからも彼のことについてずっと考えていました。困っている人を助けてあげたいのに、声をかける勇気がない私なんて本当にだめですね。